30代を過ぎても時折顔を出す黄ニキビには、いつも頭を悩まされてきました。これまでは、鏡を見るたびに指でギュッと潰して膿を出し、とりあえず平らにすることで解決した気になっていました。しかし、その代償として僕の頬にはいくつもの茶色いシミのような跡が残り、肌の質感もゴツゴツとしたものになってしまいました。これではいけないと思い、次にできた巨大な黄ニキビについては、何があっても触らずに自然にとれるのを待つという人体実験をしてみることにしたのです。初日から3日目にかけては、本当に辛い時期でした。黄色い膿がパンパンに溜まり、少し顔を動かすだけで違和感があります。周囲からは不潔に見られているのではないかと被害妄想に陥りそうになりましたが、そこはマスクや前髪で工夫して凌ぎました。4日目に入ると、驚くべき変化が起きました。あんなに艶を放っていた黄色い部分が、少しずつ不透明になり、表面がカサカサと乾いてきたのです。痛みも引き、炎症が収まっていくのが体感できました。そして6日目の朝、ぬるま湯で優しく洗顔をしていたときのことです。指先にわずかな感触があり、鏡を見ると、あの黄色い塊が乾燥したかさぶたのようにポロリと剥がれ落ちていました。驚いたのは、その下の肌の状態です。無理に潰していた頃はいつも真っ赤な傷口が残り、そこからまた血や汁が出ていたのですが、自然に取れた後は、ピンク色の新しい、しかも平らな皮膚が既に出来上がっていました。この成功体験は、僕の美容に対する考え方を根本から変えてくれました。結局、人間の体には最高の修復機能が備わっており、僕たちメンズがすべきことは、その邪魔をしないことだったのです。もちろん、自然に治るまでには1週間近い時間がかかります。しかし、その後の跡の残りにくさを考えれば、たった7日間の我慢は非常にコストパフォーマンスの良い投資だと言えます。今では、黄ニキビができても慌てることはありません。よし、今回も肌の再生力を信じてみようと、心に余裕を持って向き合えるようになりました。もし今、指をおでこや頬に伸ばそうとしている男性がいるなら、ぜひ一度その手を止めてみてください。1週間後の鏡の中の自分が、きっとあなたに感謝するはずですから。